IoT事例 ボイラーのリモート保守

ボイラーのリモート保守

ボイラー内部の重要な箇所に取付けたセンサーのデータをメンテナンスセンターへ集めてモニタリングし、異常の予兆があれば部品を予防交換したり、万一の故障発生時もセンサーデータから故障個所を高い確率で判定するなど的確に診断して確実に復旧させています。ユーザーにとっては、このような機器の故障が少なく精度の高い保守ができるメーカーから他社へのリプレースは考えられないでしょう。また、リモート保守に加え、蓄積データの分析による省エネ提案などの高度なサービスも可能となり、メーカーには新たな収益源となります。

インターネットが普及するまえの1989年からボイラーのリモート保守を開始したのが、三浦工業(株)です。同社によると、創業者の、「故障の連絡を受けてから、現場に駆けつけるのでは遅い。ボイラは生産に直結する」、「生産を止めるとお客様が多大な損害を被る。未然に損害を防ぐために、保守点検を行うべきだ」、という強い思いから営業・販売店の強い抵抗を押し切り、トップダウンでスタートした・・・とのこと。
同社の2018年の税引前利益は142億円、その59%をメンテナンス事業が占めています。