南部鉄器

出所:よりそう東北コネクト
■ 企業概要:岩手県盛岡市 / 南部鉄器製造業 / 従業員8名(極めて小規模な伝統産業事業者)
■ 直面していた課題:400年の歴史を持つ伝統工芸「南部鉄器」の鋳造技術。長年の間「背中を見て覚え、勘を盗む」という、徒弟制度による個人の感覚に基づいた育成が行われてきました。しかし、若手就業者の減少とベテラン職人の急速な高齢化により、技術が次代に継承されずに消失する「技術のブラックボックス化」が死活問題となっていました。
■ AIによる解決策と効果:代表の田山貴紘氏が主導し、熟練職人(田山和康氏等)の思考プロセス(不具合時の判断、温度管理、新商品の設計構想時の考え方など)を論理的に体系化。それらをAIに学習させ、対話によって職人の思考を引き出せるシステム「ブレインモデル(AI師匠)」を構築しました。若手職人は作業で行き詰まった際 or 新製品の構想時にこの「AI師匠」システムを利用することで、論理的な指導を受けることができます。これにより、従来は習得に何年も要した熟練の勘の学習期間が大幅に短縮され、極小規模企業でありながら確実な技術継承と生産量の確保、さらには国内外で10ヶ月待ちの人気を誇る現代的な機能性鉄瓶『あかいりんご』の安定生産を実現しました。(『2025年版 中小企業白書』等に掲載)